ここからポーラ文化研究所のコンテンツナビゲーション


ここからコンテンツ情報

ふしぎな化粧 世界にあったこんな化粧

江戸の結髪

Image

おしゃれにつきものは

靴を買う時、「デザインも履き心地もいいもの」と思うものの、いざ気に入ったデザインの靴が見つかって試着してみると少し履きづらかったり、疲れやすそうだったり。それでも、デザインの良さに負けて「これくらいなら我慢」と自分に言い聞かせてしまうことってありませんか?
どうしてもおしゃれは見た目重視になりがち。だからおしゃれの歴史に我慢はつきもの。その典型が見た目に華やかな江戸時代の結髪です。

日本髪の文化

日本では、平安時代から鎌倉、室町時代までの長い間、女性は髪を後ろに長くたらした垂髪が主流でした。安土桃山時代になると日常生活に便利なように髪を束ねたり、束ねた髪を背で玉結びにした髪型が現れ、遊女などは髪を高い位置で結うようになります。初めは髷ひとつのシンプルな結い方でしたが、江戸時代になると髪をいくつものパートに分けて結う複雑で見栄えのする髪型へと発展していきます。
江戸時代の中頃以降は、顔の両サイドの髪を大きく横に張り出す「燈籠鬢(とうろうびん)」や後頭部の髪を鳥の尾のように形づくる「鶺鴒髱(せきれいたぼ)」など、いっそう凝った技巧的な髪型になり、櫛や簪も贅沢に。世界に誇る日本髪の文化が完成します。

極めつけの華やかさ

Image

新吉原江戸町 玉屋内朝妻・花紫・誰袖  歌川豊国/1827年

一番派手だったのは遊女の髪型。遊びの場でこの世のものとは思えぬ容貌を演出するプロフェッショナルたちは、着飾るためにはお金も手間も糸目をつけず、豪華さを競い合いました。大きく立体的に結った髪に鼈甲の櫛や簪を何本も飾り立てて、まさに豪華絢爛極まれり。江戸時代には、遊女と役者は一般女性のファッションリーダーであり流行源だったのです。

おしゃれと我慢はセット

こんな髪型どうやって作るの?と思いますが、立体的な髪型を結うために髢(かもじ)をつけたりくじらの髭を仕込んだり、さらに鬢つけ油でガッチリ固めるヘアセット。もちろん手が込んでいてひとりでは結えないものでした。
一般の女性だって固まった髪型のまま日中過ごし、そのまま夜も小さな箱枕で就寝。なんと24時間髪をセットしっぱなし?江戸時代の女性はおしゃれと引き換えになんともすごい我慢です!今だったら一日の終わりには窮屈なものから解放されてホッとリセット。おしゃれを頑張るには我慢だけでは無理、オンオフかしこく切り替えるのが今どきです。

バックナンバー




ここからフッター情報

ポーラ文化研究所/ポーラ化粧文化情報センター
〒141-0031 東京都品川区西五反田2-2-10 ポーラ第2五反田ビル1F TEL 03-3494-7250