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7月 2015

300年前にあった!! 粋な“クールビズ”

梅雨があけたら暑〜い夏!あなたは、クールビズを取り入れていますか?
なんと、江戸時代にもクールビズ対策がありました。 
さすが粋だなっていうクールビズが、“カケゴウ”―(掛香)です。香りを使って身体や衣類の汗臭さを除く対策です。『都風俗化粧伝』(みやこふうぞくけわいでん1813刊)に“風情ある嗜み(たしなみ)”、つまり洗練されたおしゃれ術と紹介されています。 その方法は、まず、白檀(びゃくだん)、丁字(ちょうじ)、龍脳(りゅうのう)などをミックスした植物性の香料を蜜と梅肉で練って練香(ねりこう)をつくります。それを絹袋に入れて室内にかけるか、紐をつけて首からかけたのです。 五感の臭覚・香りのクールビズ、なんと粋じゃありません?夏の暑い時期の香りは強すぎずといった細やかなところまで配慮して夏の香りを使っていました。
ほかにもまだまだあります。例えば、衣類の汗臭い匂いを洗い流すには、湯の中へ桃の葉の揉んだ汁を入れて洗うと、汗臭さをとることができる。また、桃の葉を入れて入浴すれば、汗疹(あせも)に効果ありともいわれていました。 もうひとつ、汗をシャットダウンする術として、防風(ぼうふう)というせり科の草を粉末にして、麦殻を煎じた湯で飲めば、夏の暑いときに汗を防ぐという対策なども。
このように、いろいろ工夫して、クーラーのない夏を乗り切っていたのです。先人は、夏の衣装というだけでなく、目から、耳から、そして香りから涼を感じていたのです。江戸の元祖クールビズ、この夏の過ごし方のヒントになりませんか?

左:江戸の香りの使い方 
棒を組んだ伏籠(ふせご)の上に衣服をかけ、中の香炉で香りを焚いて、衣服に焚きしめる。
『絵本十寸鏡』(えほんますかがみ)
右:涼みながら、香りを焚いて楽しむ女性『絵本十寸鏡』(えほんますかがみ)

次回の更新は8/5の予定です。

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