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研究員 渡辺美知代が見つけた「トレンド」プラス「いいね!」な情報 BEAUTY NEWS 2017年4月号

今月のPick up! ビートルズ・若者・カルチャー 日本から発信される次の文化は?

23日夜、元ビートルズのポール・マッカートニーが来日。空港には700人ものファンが押し寄せニュースになりました。インタビューで「ビートルズの頃から50年来のファンです!」と熱く語る団塊世代の姿に、改めてビートルズという存在の大きさを感じます。

■ ビートルズとモッズファッション

ビートルズといえば、マッシュルームカットヘアに、三つボタンのスリムスーツをトレードマークにデビュー。実はこのファッション、1950年代後半のロンドンで、モダンジャズ好みの若者から生まれたスタイル「モッズ」を取り入れたものなのです。彼らが愛用したことで名付けられた「モッズコート」は、今ではファッションの定番になっていますよね。
スタイリッシュなスリムスーツにミリタリーパーカーをはおり、カスタムしたスクーターで街を走りまわった若者たちのモッズスタイルは、その後の若者文化にも大きな影響を与えました。

■ 若者文化の第一世代

ビートルズが武道館で来日公演を行ったのは、1966年のこと。モッズファッションの日本の若者たちが、ビートルズサウンドに熱狂しました。その後もグループサウンズとGSファッション、フォークソングとヒッピースタイルのように、音楽とファッションが結びついたブームが続き、若者発信のサブカルチャーが社会現象になりました。
こうしたブームの牽引役は、当時10代から20代に差しかかった「団塊の世代」。この世代が流行をひっぱり、若者文化をつくっていった第一世代なのです。

■ 色とりどりの第二世代

団塊ジュニア世代が主役の1980〜90年代になると、渋谷を中心とした「ギャル」や、DJがリードした「裏原(宿)系」など、街のスポットに集まる若者のファッションがトレンドに。
またビジュアル系バンドのファンから始まった「ゴスロリ」、テクノ・トランス系のクラブファッションがルーツの「サイバー」など、日本独自のユニークなファッションが次々登場しました。 団塊世代が海外文化をキャッチしたのに対して、団塊ジュニアは自分たちなりのスタイルを生み出し、影響力は海外まで広がっています。

■ どうなる? 次世代カルチャー

2005年には「日本のリアルクローズを世界へ」をテーマにした「東京ガールズコレクション」がスタート。日本の「カワイイ」は世界共通語になりつつあります。一方で、サブカルチャーを愛する女性たちが「サブカル女子」と呼ばれ、彼女たちのトレンドが話題になることも。
今の若者は、「ゆとり世代」とか「デジタル・ネイティブ世代」などといわれる世代です。ひとつのジャンルやカテゴリーに捉われない、個々の多様なスタイルが並立する時代に、どこから、どんな文化が発信されるか? 次世代の新たな文化の「芽」に注目です!

写真:モッズコート

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