展覧会

現在公開中の展覧会

「玉川堂200年展 〜打つ。時を打つ。」
2016年6月4日(土)-6月19日(日)
11:00-20:00(入場は閉館の30分前まで)
入場無料/会期中無休

この度の展覧会では、1816年創業時から2016年最新作に至る玉川堂代表作20余点を一堂に展示いたします。新作の木目(もくめ)金(がね) 鎚起和器「MOON」は今回の企画の為に製作されました。木目金とは江戸時代から伝わる日本独自の特殊な金属技法です。色の異なる金属板を幾重にも重ね合わせ、その表面を削ることで美しい木目の模様を作り、時間をかけて打ち延ばします。ただひたすら塊を打ち延ばし、地金と格闘する鍛金師の悦びや苦しみが表現される技法であるともいえます。その作品群から、鎚音響く銅の器の生命力を感じていただき、200年後の輝く姿を思い描いてみてください。

職人が金鎚で銅器を「打つ」作業と共に、時を重ねること(「時を打つ」)で、より美しさを増す玉川堂の銅器は、限りない未来へ向けて、時と共に成長する生きた器です。お客さまと出会った瞬間から美しい「時」を刻み始め、色合いが深まり、艶や色合いを増していきます。そしてその美しさは、子へ孫へ受け継がれていきます。

玉川堂200年記念展は、歴史や伝統を楽しむという過去に価値を置くのではなく、時と共に成長するという、未来に価値を置いています。玉川堂は「打つ。時を打つ。」という言葉で、玉川堂の銅器の持つ魅力を宣言します。なお、会期中にはギャラリートークなど様々な関連イベントを開催する予定です。

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‖鎚起銅器について‖

鎚起銅器は、金鎚で銅を打ち起こしながら、器を作り上げていきます。製作には 様々な道具を使用し、湯沸を製作するためには数十種類の鳥口(鉄棒)、金鎚を使用します。
銅を叩いて伸ばすのではなく、叩きながら縮めていきます。縮めるのも丸めるのも職人の勘一つ。湯沸の寸法はすべて職人の頭の中にあります。
一度叩くと銅は硬くなるため、製作途中に火炉の中に銅器を入れ柔らかくします。最後に世界でも玉川堂だけが有する独自の着色を施し、職人の幾つもの技が織り込まれた鎚起銅器が完成します。

‖玉川堂について‖

世界有数の金属加工産地、燕。そのルーツは、江戸時代初期、和釘づくりが始まったことに端を発します。江戸時代後期、仙台の渡り職人が燕に鎚起銅器の製法 を伝え、1816年(文化13年)、玉川堂の祖、玉川覚兵衛によって受け継がれました。燕に銅器製造が発展した背景には、近郊の弥彦山から優良な銅が産出され、素材の入手が容易であったためです。

日常銅器(鍋、釜、薬罐(やかん))の製造から、次第に工芸品的要素を加え、1873年(明治6年)、日本が初めて参加したウィーン万国博覧会に出品し、戦前までに約三十回内外博覧会に出品受賞しました。1894年(明治27年)には明治天皇御大婚二十五周年奉祝に一輪花瓶を献上したことをきっかけに、皇室の御慶事には玉川堂製品の献上が習わしとなりました。

現在、新潟県より「新潟県無形文化財」、文化庁より「記録作成等の措置を講ずべき無形文化財」、経済産業大臣(旧通商産業大臣)より「伝統的工芸品」に指定され、国内唯一の鎚起銅器産地の発展に努力しています。

こちらより玉川堂の紹介VTRをご覧いただけます
https://vimeo.com/166002004

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