持続可能な社会の実現のため、2024年スタートの新研究開発拠点であるTDC; Technical Development Centerにおいて、環境負荷を低減するサステナブルなものづくりに取組みます。
薬機法や業界自主基準に則り、以下のような原料について自主基準を定め、環境対応を徹底しています。
*フロンは現在使用しておりません。
環境や人権における課題を認識し、負の影響に配慮したパーム油の調達を検討しています。ポーラ・オルビスグループは「持続可能なパーム油のための円卓会議※1」に加盟しています。ポーラ・オルビスグループの主力生産拠点であるポーラ化成工業の袋井工場で2021年も継続してサプライチェーン認証※2を取得しました。
ポーラ・オルビスグループの2021年パーム油使用量は1,100tでした。認証パーム油を購買・使用することと、Book&Claim(2022年購入)で補填することで2021年も100%認証になりました。
※1 Roundtable on Sustainable Palm Oil
※2認証パーム油を使用して作られた製品を取り扱う製造・加工過程で要求事項を満たしているという認証
THREEでは、基幹ラインのバランシングシリーズで、世界最大のオーガニック認証機関による「COSMOS(コスモス)認証」を取得。原料の規定、製造工程、トレーサビリティ管理などの厳しい審査をクリアしました。
当社グループの製品を主に生産しているポーラ化成工業の袋井工場では、2000年からISO14001を取得。
環境負荷の低減や地域との環境コミュニケーションを実践、これまで同工場での環境法令違反はありません。
袋井工場では省エネ機器への切り替えと工場設備の稼働効率を改善、運転時間の短縮などを行いました。また、2021年4月に100%再生可能エネルギーに由来するCO2フリー電力※へ切り替えました。これにより約3,000tのCO2排出量削減、グループ全体のCO2削減量の約30%相当の削減が見込まれます。(Scope1,2、2019年比)
※再生可能エネルギーに由来する環境価値を活用することで、実質的に再生可能エネルギー100%とした電気
当社グループで使用している電力は、順次再エネ由来の電力に切り替えています。その他、省資源化・節電にもオフィスビルで取り組んでいます。ポーラ五反田ビルでは再エネ由来の電力に切り替えが完了しました。
通信販売の売上比率が高いオルビスは、社会課題となっている再配達の削減のため、商品配送のメール便比率をあげました。その結果、約2万件の再配達の削減効果が得られ、環境負荷低減につながっています。
商品のライフサイクルを通じた環境負荷の低減を行うことで限りある地球の資源を守るため、2022 年7月以降、当社グループの全ブランドにおいてショッピングバッグ(買い物袋)の配布を廃止していきます。
オルビスではカタログ販売からWebへの受注切替を進め、紙とCO2を削減しました。商品カタログには適切に管理された森林の木材を使用した「FSC認証紙」を採用しています。
ポーラでは、1985年から2万円を超えるハイプレステージ商品においてもデザインと環境対応を両立したリフィルの販売を行っています。
ポーラ商品の使用時における水使用量は、1日約12リットル(朝ウォッシュ、夜クレンジング・ウォッシュ)です。今後はライフサイクル全体での環境負荷を把握し、削減に努めていきます。
当社グループでは、2029 年までに化粧品プラスチック容器・包材について 4R※に基づいた 100%サステナブルな設計にするという目標を決定しました。容器のリフィル化をはじめ、容器回収や再生プラスチックを使用するなどの取り組みを進めます。
※4R Reduce(使用量を削減する)、Reuse(繰り返し使用する)、Replace(他素材に置き換える)、Recycle(資源を循環し使用し続ける)
当社グループでは容器包装エコスタンダードにもとづき、容器をリサイクルや再利用しやすく設計し、廃棄時の環境配慮に取組んでいます。