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研究領域の拡充 ビューティーの多様化

研究領域の拡充に関する方針

ポーラ・オルビスグループは、化粧品という枠を超え、人がどのような意味を持って生きていくのかにも踏み込み、独自性の高い新価値を創造し、お客さまに彩りある人生を送っていただくための研究活動を進めます。
また、お客さまへの提供価値だけでなく、美しい地球環境とともにいきるために、資源循環を考慮した商品開発を検討していきます。

サイエンス領域
研究最先端の技術を通じて肌そのものを極める研究
コミュニケーション領域
人間を取り巻く環境や人と環境の間にある「膜」を研究
ライフ領域
人間は変化するものという前提に立ち人と心の移り変わりを研究
新価値創出に向けた事業拡張イメージ

研究体制

グループ全体における研究統括機能をポーラ・オルビスホールディングスの「Multiple Intelligence Research Center」に集約し、そこで決定した戦略に基づいて、ポーラ化成工業の「Frontier Research Center」で研究を実行し、新規・既存事業へ活用するシーズを創出します。また、化粧品開発では、より革新性の高い新価値創出の実現を加速させ、グループ全体における技術開発機能を強化するため「Technical Development Center(TDC)」を新設します。研究・開発・生産を連動させ、新たな価値を創出する体制を大幅に強化します。

研究領域の拡充に関する目標・実績

研究受賞数
2029年目標 2021年実績
(2018年〜)
累計 10件 累計 7件
研究員数
2029年目標 2021年末実績
120人 64人

研究領域の拡充の取り組み

ポーラ化成工業 オートファジーの研究で優秀発表者を受賞

左:籠橋研究員 右:大隅栄誉教授

ポーラ化成工業では2010年ごろからオートファジーの生体における重要性に注目し研究を行っています。2019年からは若手研究員2名が、ノーベル生理学・医学賞受賞者で、次世代の人材育成にも多大な貢献をされている東京工業大学 大隅良典栄誉教授の研究室に在籍。基礎研究の発展に寄与するとともに、一流の研究者が集まる環境で日々研究に打ち込み基礎研究力の研鑽を積んでいます。2021年、籠橋葉子研究員が、第14回オートファジー研究会「若手の会」において、オートファジーの分解メカニズムに関する研究成果を発表し優秀発表者賞を受賞したのはその成果のひとつです。
オートファジーとは、細胞の持つ大規模な分解・リサイクルシステムのひとつで、タンパク質や古くなったミトコンドリアなどを二重の膜で囲み隔離した後、分解し、再生のための原料を供給する仕組みです。従来、オートファジーのメカニズム研究では、初期に「膜がどのように形成されるか」に重きが置かれてきました。一方で、液胞に入った後で「膜の分解がどのように起こるのか」については、約30年間ほとんど進展がありませんでした。本研究では、酵母を用いた実験により、脂質分解酵素とタンパク質分解酵素の二種の酵素が連携して膜の分解が起こることを突き止めることができました。これにより、分解メカニズムへの理解が飛躍的に進みました。オートファジーが関わる疾患や老化の対応策の検討にも役立つと期待されます。

ポーラ化成工業 自由自在にクリームがDIYできる時代に

加治恵研究員

乳液やクリームなど本格的な化粧品を作るために必要な「乳化」には、専門の知識や混合装置、複雑な作業工程などが必要です。2021年、加治恵研究員が、家庭でも簡単に化粧品を乳化して作ることができる新乳化剤「M-ポリマー」を設計・開発し、国際化粧品技術者会連盟(以下、IFSCC)の専門学術誌「IFSCC Magazine」において、優秀賞にあたるHenry Maso Award Honorary Mentionを受賞しました。この研究は、2020年10月に開催された第31回IFSCC世界大会(Congress)の口頭発表部門でも発表され、化粧品技術者から多くの注目を集めました。ポーラ・オルビスグループでは、本技術を使用したサービスの提供を目指して検討を進めています。
革新的な乳化技術の研究を進め業界の発展に貢献するとともに、お客さまへ化粧品の新たな楽しみ方を提案していきたいと考えています。

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