展覧会

現在公開中の展覧会

ご来館のお客様へご協力のお願い

柏原由佳「1:1」
2021年2月11日(木・祝)-3月14日(日)
11:00-18:40
入場無料/webによる事前予約制(入場枠に空きがある場合のみ当日入場可能)

柏原由佳は、透明性と濃密さが共存した、生命力溢れる独特な作品世界を作り上げています。油絵の具を日本画のように薄く溶き、同時にテンペラ、アクリル絵具も用いながら独特な深い色彩を表します。
 
本展では、約13点の新作を発表いたします。
今回の新作は、作家が旅や散歩の中でふと立ち止まってしまうような瞬間に際し、人はなにに美しさや魅力を感じるのかという思考から生まれた風景です。
 
作品には、現実の景色と内なる想像の空間が混在していますが、そこには日本を離れ渡独して制作する作家の、内と外の「距離」への興味が介在しているといえます。
それは作品で繰り返し取り上げる洞窟、穴、山、湖といったモチーフを、内省的な思索をシンボリックにあらわすものへと昇華し、大地にひそむ根源的な自然のエネルギーをも喚起させています。

プロフィール
柏原 由佳

1980年広島県生まれ。2006年に武蔵野美術大学造形学部日本画学科を卒業し、渡独。2012年にはVOCA展に出展、佳作賞と大原美術館賞を受賞している。同年、ポーラ美術振興財団在外研修員としてドイツにて研修。ライプツィヒ視覚芸術アカデミーを2013年に卒業し、2015年同アカデミーマイスターシューラーを取得(Annette Schröter教授に師事)。現在、ドイツ、ベルリンを拠点に制作活動を行なっている。
http://yukakashihara.com

個展

2021年
「檸檬」第一生命ギャラリー、東京
2019年
「Polar Green」8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery、東京
2017年
「Self Similar」Gallery Martin Mertens、ベルリン、ドイツ
2016年
「最初の島再後の山」大原美術館、岡山
「空目つむぎ」8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery、東京
2013年
「跡の後」小山登美夫ギャラリー、東京
2012年
「トランジション」TKGエディションズ 京都
2011年
「〜真ん中へ」小山登美夫ギャラリー、東京
2008年
「借景展」バウハウス、ドイツ

グループ展

2020年
「Christmas Smile」ポーラ ミュージアム アネックス、東京
2019年
「小山登美夫ギャラリー コレクション展 4」8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery、東京
2016年
「Klassen Treffen」クンストハレ・シュパーカッセ、ライプツィヒ、ドイツ
「コレクションテーマ展40 VOCA大原美術館賞の10年」大原美術館、岡山
2015年
「Malerinnen aus Leipzig」クンストハレ・シュパーカッセ、ライプツィヒ、ドイツ
「柏原由佳・川島秀明・工藤麻紀子・桑久保徹・桑原正彦・福井篤 作品展」
8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery、東京
2014年
「ポーラミュージアムアネックス展 2014 −光輝と陰影−」ポーラ ミュージアムアネックス、東京
「Ohara Contemporary at Musabi」武蔵野美術大学美術館、東京
「Kein Spaß」Masterclass Exhibition、ドレスデン、ドイツ
2013年
「Kein Spaß」Masterclass Exhibition、エアフルト、ドイツ
「Ohara Contemporary」大原美術館 分館、工芸・東洋館、岡山
「アートがあれば ll −9人のコレクターによる個人コレクションの場合」
東京オペラシティ アートギャラリー
2012年
「VOCA 2012 現代美術の展望 −新しい平面の作家たち」上野の森美術館、東京
2011年
「Mind The Gap」シュペックス-ホーフ、ライプツィヒ、ドイツ
2008年
ガレリエ・ブルグストラッセ、ハレ、ドイツ
2007年
ガレリエ・ブルグストラッセ、ハレ、ドイツ

パブリックコレクション
大原美術館
クンストハレ・シュパーカッセ

受賞歴

2013年
佳作賞、大原美術館賞受賞、VOCA 2012 現代美術の展望 −新しい平面の作家たち

「1:1」

光と影。楽しいことと苦しいこと。あなたとわたし。
いつも背中合わせ。
絵を描いている時は、もう一人の本当の自分に限りなく近い。
作品の向こう側にいるあなた。
美的な感覚というのは、人間の本能と深く関わっているそうだ。
認知症の方に、好きな絵を順番に並べてもらうと、次の日も、その次の日も同じ順番で並べるらしい。
人間にとって「美しい」という感覚は、他のものと違って忘れない、無くさない感覚であるようだ。
2011年3月11日。あれから10年が経ち、また世界は大変な状況の中にいる。
何が起こるか分からない。
無力に感じて絶望する時もあるけれど、
きっとすでに内側にある、何かを「美しい」と思う、
そういうものの力を信じたくて今日も絵を描く。

柏原 由佳

PAGE TOP